本文へスキップ

パートナー経由の売上

パートナー経由の売上とは、チャネルパートナーが発掘した案件から生まれた、成約済みの売上の合計です。パートナーが見込み客を特定し、営業の接点を開き、ベンダーの直販チームが関与する前に案件を登録しています。この指標は、パートナーが独自に生み出したパイプライン(案件の見込み)の結果としてのみ生じた売上を切り出すものです。

アトリビューションと算出

パートナー経由の売上を算出するには、明確なアトリビューションモデルと一貫したデータ運用が欠かせません。一般的な方法は次のとおりです。

  1. 発生源でのタグ付け:パートナーが案件を登録すると、その機会はCRMまたはPRM(パートナー・リレーションシップ・マネジメント)システムで「パートナー経由」としてフラグが立てられます。このタグは、案件のライフサイクル全体を通じて維持されます。
  2. 検証:ベンダーのチャネル運用チームが、登録時点でその機会が本当に新規であったこと、また別のエントリーでベンダーのパイプラインに既に存在していなかったことを確認します。
  3. 売上の計上:案件が成約すると、関連する売上にパートナー経由の区分が引き継がれます。案件が複数の明細や製品にまたがっていた場合も、その機会に紐づくすべての売上が計上されるのが一般的です。
  4. レポート:パートナー経由の売上は、期間、パートナーの分類(セグメント)、製品ライン、地域ごとに集計して報告されます。通常は、金額の絶対値と、会社全体の売上に占める割合の両方で示されます。

この指標がプログラムの健全性について示すもの

パートナー経由の売上は、早い段階で申告され、その後も守られる「起点」の申告に基づいています。 成約後になって申告が記録された場合、その数字が測っているのは起点ではなく交渉です。

Unifyr でパートナー経由の売上を確認する

パートナー経由の売上は、チャネルプログラムの中で最もインサイトが得られる指標の一つです。パートナーが新しい事業を生み出しているのか、それとも、ベンダーがすでに生み出した需要の上で取引しているだけなのか、という根本的な問いに答えてくれるからです。

この違いは、財務上も大きな意味を持ちます。

  • 増分の成長:パートナーが発掘した売上は、ベンダーの直販だけでは届かなかった市場の広がりを示します。ベンダー自身のチームが追っていなかったアカウント、地域、業種からの新規パイプラインを反映しています。
  • コスト効率:見込み客の発掘と選定の費用をパートナーが負担するため、パートナー経由の売上を1ドル獲得するコストは、同じ1ドルを直販で獲得するコストより低くなることが多くあります。
  • プログラムのROIの説明:経営陣がチャネル投資の見返りに疑問を持つとき(MDF(販促支援金)、パートナーインセンティブ、ポータル基盤、チャネルチームの人員など)、パートナー経由の売上は、価値創出を示す最も直接的な証拠です。
  • プログラムの成熟度のシグナル:導入初期のプログラムでは、パートナーがまだオンボーディングと稼働化の途中のため、パートナー経由の売上は少ない傾向があります。プログラムが成熟するにつれて、パートナー経由の売上は絶対額でも全体に占める割合でも伸びていくはずです。伸び悩みは、一般に構造的な問題を示しています。

ベンチマークと計測

健全なパートナー経由の売上の目標は、ベンダーのGTMモデルに大きく左右されます。

GTMモデル一般的なパートナー経由の売上比率
チャネルファースト(ベンダーがほぼ専らパートナーを通じて販売)50%以上
ハイブリッド(直販とチャネルセールス(間接販売)のバランス型)20〜40%
直販主導型(パートナーが直販を補完)5〜20%

表の数値は目安です。最も重要なのは推移の傾向です。パートナー経由の売上が総売上に占める割合が四半期ごとに伸びているプログラムは、絶対的な割合がまだ控えめでも、うまく機能しています。

トップラインの数字と並べて追跡すべき主な指標には、次のものがあります。

  • パートナー経由のパイプラインのカバー率:未クローズのパートナー経由のパイプラインと、パートナー経由の売上目標との比率です。3倍のカバー率が一般的な目安です。
  • 転換率:パートナー経由のパイプラインのうち、どの程度が受注に転換するか。直販での発掘による転換率と比べると、パートナーが適格な機会を見つけられているかが分かります。
  • 平均案件規模:パートナー経由の案件は、直販の案件より大きいか小さいか。この情報は、リソース配分の判断材料になります。
  • 集中度:パートナー経由の売上のうち、上位10%のパートナーが占める割合はどれくらいか。集中度が高いのはリスクの兆候です。少数のパートナーが売上の大半を発掘している場合、そのうちの一社でも失えば、大きな穴が空きます。

パートナー経由の売上と、パートナーが影響した売上の違い

パートナー経由の売上は、パートナーが発掘した案件だけを対象とします。一方、パートナーが影響した売上には、紹介、共同での販売、技術的な検証、その他の関与を通じてパートナーが営業プロセスに貢献したものの、機会自体は発掘していない案件が含まれます。

一部の組織は、経営層向けのレポートで両者を「パートナー関与売上」というひとつの数字にまとめています。しかし、分けておくほうが実用的なインサイトが得られます。発掘された売上はパイプライン創出の能力を、影響した売上は営業の加速の能力を測ります。発掘に長けたパートナーが、必ずしも営業の加速にも長けているとは限りません。

パートナー経由の売上を長期的に伸ばす取り組み

パートナー経由の売上を伸ばすことは、複数のプログラム要素を揃えていく長期的な取り組みです。

  • インセンティブの整合:パートナーには、発掘に投資する経済的な理由が必要です。ベンダーが割り当てた機会よりも、自ら発掘した案件のマージンを高くすることで、その動機が生まれます。
  • 育成(イネーブルメント)への投資:製品知識、競合に対するポジショニング、営業ツールが不足していると、パートナーは案件を効果的に発掘できません。パートナートレーニングと、受注後の対応だけでなく発掘を目的に設計されたコンテンツが不可欠です。
  • アカウントマッピング:未開拓市場(ホワイトスペース)のデータをパートナーと共有すると、発掘活動の焦点を絞れます。ベンダーが狙っているアカウントと、競合のいないアカウントを把握しているパートナーは、より関連性の高い案件を発掘する傾向があります。
  • アトリビューションの一貫性:ベンダーが発掘された案件を直販に分類し直すとパートナーが考えれば、パートナーは発掘をやめてしまいます。パートナーがパートナーポータルを通じて検証できる、一貫した透明性のあるアトリビューションのルールが土台になります。

貴社のパートナープログラムに合わせたデモをご覧ください

デモを申し込む