本文へスキップ

パートナーパイプライン

パートナーパイプラインとは、チャネルパートナーが創出、共同で構築、または影響を与えている、進行中の営業案件の集まりを指します。チャネルが将来生み出す売上の見込みを表し、今後のチャネル売上を占ううえで最も重要な先行指標です。

パイプラインの作られ方

パートナーパイプラインは、パートナーの取引の進め方に応じて、いくつかの経路から積み上がります。

  • 案件登録: パートナーは、ベンダーのPRM(パートナー・リレーションシップ・マネジメント)またはポータルから案件登録を提出し、現在取り組んでいる見込み顧客を明らかにします。承認された登録は、案件金額、受注予定日、ステージの区分とともにパートナーパイプラインに加わります。
  • リードの受け入れ: ベンダーはリードの振り分けの仕組みを通じて、リードをパートナーに割り振ります。パートナーがリードを受け入れて適格性を確認すると、マーケティングのパイプラインからパートナーパイプラインへ移ります。
  • 共同販売の機会: 共同販売の取り決めでは、ベンダーとパートナーが機会を共同で育てます。こうした案件はパートナーパイプラインに現れ、パートナーとベンダーの営業チームが同じ情報を見ながら進めます。
  • マーケットプレイス経由の案件: パートナーマーケットプレイスを通じて取引を始めたパートナーや顧客は、マーケットプレイスの基盤上で追跡されるパイプラインを生み出します。

パイプラインに入った機会は、通常、ベンダーの営業メソドロジーに沿って定義されたステージ(適格性の確認、ヒアリング、提案、交渉、受注)を順に進みます。パートナーパイプラインはベンダーの直販パイプラインと並行して管理し、レポートではパートナー経由、パートナーが影響、直販の機会を区別して示します。

先行指標としてのパイプライン

売上は遅行指標です。売上の数字が確定するころには、その売上を生んだ判断は数か月前のものになっています。パートナーパイプラインは、プログラムマネージャーや経営陣が適時に判断するために必要な、先を見通す視界を与えてくれます。

具体的には、パートナーパイプラインのデータから次の重要な問いに答えられます。

  • チャネルは売上目標を達成できる軌道にあるか? パイプラインカバレッジ率(パイプライン総額÷売上目標)を見ると、目標を達成するのに十分な数の活動中の機会があるかが分かります。
  • パイプラインはどこに集中しているか? 地域、製品、パートナーティア、案件規模ごとに分析すると、チャネルが強い分野と手薄な分野が見えてきます。
  • パイプラインはどれだけ健全か? ステージの構成、滞留期間(各ステージに案件がどれだけ留まっているか)、ステージ間の転換率から、パイプラインが前に進んでいるのか、停滞しているのかが分かります。
  • どのパートナーがパイプラインを育てているか? 個々のパートナーのパイプライン活動は、パートナーエンゲージメントの最も強いシグナルの一つです。案件を登録するパートナーは投資している状態にあります。登録しないパートナーは、関与が薄れているか、競合の製品を販売している可能性があります。

パイプライン管理における規律と可視性

パートナーパイプラインを効果的に管理するには、ベンダーのチャネルチームと営業オペレーション部門が足並みをそろえる必要があります。

  • ステージ定義の統一: パートナーとベンダーは、同じ機会のステージと適格性の基準を使わなければなりません。パートナーが「適格」と呼ぶものを、ベンダーが「探索段階」と見なしているようでは、パイプラインのレポートは信頼できなくなります。
  • パイプラインの衛生管理: 放置された案件は、パイプラインの指標を歪めます。一定期間内に進展がない案件を自動でフラグ付けしたりクローズしたりする時間ベースのルールを設けると、パイプラインの正確性を保てます。稼働パートナーとパイプラインを定期的に見直すことも、規律を保つうえで効果的です。
  • 帰属の明確化: パイプラインのすべての案件には、「パートナー経由」「パートナーが影響」「共同販売」のいずれかを示す明確な帰属タグが必要です。この帰属によって、チャネルレポートでの案件の数え方、コミッションの計算方法、パートナーが案件保護を受けられるかどうかが決まります。
  • パートナーへの可視化: パートナーポータルで自社のパイプラインを確認できれば(案件のステータス、受注予定日、ベンダー側のメモを含む)、パートナーは自身の見通しを立て、取り組みの優先順位を決めやすくなります。
  • レビューの頻度: 主要なパートナーとは、週次または隔週でパイプラインを確認すると、案件が前に進みやすくなります。それ以外のパートナー基盤には、月次のパイプラインスナップショットと、停滞案件の自動アラートを組み合わせれば、十分にカバーできます。
パイプラインの指標測定内容重要な理由
パイプライン総額進行中のパートナー案件の合計金額チャネルが生み出しうる売上の規模を示す
パイプラインカバレッジ率パイプライン金額÷売上目標目標を達成するのに十分な機会があるかを示す
ステージ構成比各ステージに含まれるパイプラインの割合ボトルネックと進捗の健全性を明らかにする
案件の滞留日数現在のステージでの平均日数停滞している案件を見つける
転換率ステージ間を移行する案件の割合パイプラインの質と営業の効果を測る
パートナーの貢献パートナーごとに生み出されたパイプライン稼働パートナーと非稼働パートナーを見分ける

貴社のパートナープログラムに合わせたデモをご覧ください

デモを申し込む